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コラム5 ~抗菌スペクトル~

こんにちは、こすけです。

本日は、抗菌スペクトルという考え方のお話です。

 

目次

 

本日のテーマ

本日は抗菌スペクトルについてのお話をいたします。

このお話は、以前の環境用消毒薬の記事の補足になる記事です。

以前の記事もあわせてお読みいただけたら嬉しいです。

www.medical-kosuke.com

 

抗菌スペクトル

抗菌スペクトルとは、微生物に対して、どの程度の消毒薬が有効かを表すものです。

 

一般的に、微生物の消毒薬に対する耐性は、細菌<真菌<ウイルス<芽胞菌の順で高くなります。

また、消毒薬も消毒効果の強さによって、低水準<中水準<高水準と分かれており、それぞれで効果範囲が異なります。

低水準消毒薬

主に細菌真菌に対して効果を発揮します。

一般的に注射前などに使用する消毒綿は、中水準消毒薬のアルコール類ですが、下記のクロルヘキシジングルコン酸塩は、アルコール過敏症の方に対してアルコール類の代わりに使用されます。

主な低水準消毒薬
  • クロルヘキシジングルコン酸塩
  • 塩化ベンザルコニウム 
  • 第4級アンモニウム塩類 

 

中水準消毒薬

細菌真菌多くのウイルスに効果を示します。

ウイルスはエンベロープの有無などで効果のある消毒薬が変わってきます。

アルコール類は速乾性があり次の作業に移りやすいので、注射前の消毒綿として使われたり、環境整備よう消毒薬として使われることが多いです。

主な中水準消毒薬

具体的な商品は以前の記事でご紹介しているので、ご興味があればご覧ください。
www.medical-kosuke.com
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高水準消毒薬

細菌、真菌、ウイルス、多くの芽胞菌に効果を示します。

基本的に一般には出回らず、病院内などでの使用にとどまるので、主な高水準消毒薬の紹介は割愛させていただきます。

 

抗菌スペクトルの意味

本来は常に一番強い消毒薬を使用し、微生物への効果範囲を広くとるほうが、感染のリスクは下がります。

しかし、消毒薬の効果が強いということは、それだけ毒性が強く、人間に対しても有害です。

また、一般的に効果の高い消毒薬ほど、環境表面(金属やプラスチックなど)に対する影響も強く、腐食や劣化を引き起こしやすくなります

 

そこで医療機関では、高頻度接触面は中水準消毒薬、日常清掃レベルのところは低水準消毒薬などと使い分けがされています。

さらに、抗菌スペクトルの考え方を当てはめて、「最近インフルエンザが流行ってきているから、低水準消毒薬を使用しているところもこの時期だけは中水準消毒薬にしよう」などの応用を行っています。

 

まとめ

本日は抗菌スペクトルのお話でした。

一般のご家庭でここまでの知識を用いた環境整備を行う必要性はほとんどありませんが、抵抗力が弱っている方が多い医療機関では必ず実践されています。

時期や流行っている感染症に合わせて対応を変えていくことの重要さを皆さんに知っていただけたら嬉しいです。

 

 

本日の記事はここまでとさせていただきます。

ご質問やご意見などお待ちしております。

 

それではまた次回の記事でお会いしましょう。