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感染症1 ~感染対策の基礎~

こんにちは、こすけです。

 

冬が近づいてきているということもあり、本日からは感染症のお話です。

 

目次

感染とは

感染とは、微生物が人間の体内に侵入し、増加や定着することです。

似た言葉に「発症」がありますが、発症は病原性のある微生物が感染することで何らかの症状をきたすことを言います。

感染し発症した場合に感染症と呼ばれます。

 

感染の種類

感染が起きた際に、発症するか否かで2種類に分けられます。

顕性感染

発症し、感染症となった感染のこと

不顕性感染

感染はしているが、発症していない状態のこと。

潜伏感染とも呼ばれます。

 

感染成立の連鎖

感染を考えるときに下の図のような感染成立の連鎖という考え方があります。

 

f:id:kosuke5800:20191111220529j:plain

感染成立の連鎖

図のように輪が完成してしまうと感染が起こり、広がっていきます。

逆に、どれか一つでも遮断することができれば、感染を止めることができるという図でもあります。

 

感染対策とは

感染成立の連鎖の図は、人で表すと下の図のようになります。

 

f:id:kosuke5800:20191111220852j:plain

感染成立の連鎖 簡略図

図のように①は病原体そのもの、②③と⑤⑥は人の体内で起きていることになります。

①を遮断する場合は病原体を絶滅させなければいけませんし、②③と⑤⑥は人の内部で遮断しなければいけないので非常に難易度が高いです。

そうなると必然的に遮断しやすいのは、④の感染経路になります。

 

つまり感染対策とは、感染経路の遮断を指す意味でつかわれるのが一般的です。

 

感染経路の種類

病院でも対策される主なものは下記の3種類です。

接触感染

人と人や人とモノなど、物理的接触により感染する経路

飛沫感染

咳やくしゃみなどの飛沫から感染する経路

空気感染

空気をただよう微生物により感染する経路

 

医療機関における感染経路別対策

接触感染対策

手洗い(手指衛生)、個人防護服(エプロンや手袋、マスクなどのこと)、消毒薬による環境整備

飛沫感染対策

マスク、大部屋はカーテンでしきる

空気感染対策

 N95マスク(微粒子を通しにくい特殊なマスク)、陰圧室(空気が外に流れ出ないようになっている部屋)での隔離

 

一般人レベルでできる感染対策

手指衛生

何よりも手洗い医療機関では手指衛生という)が非常に重要です。

実は医療機関でも手洗いが一番重要とされておりますが、医療関係者でも遵守が難しい状況です。

一般の方も手洗いをおろそかにせず、意識的にやることでかなり効果的な感染対策になります。

なお、手洗いが難しい状況や手洗い後に使って効果のあるアルコールジェルの手指消毒剤もございますので、状況に応じて使用してみてはいかがでしょうか。

 

マスク

マスクもかなり効果があるものなので使用することに間違いはありません。

ただし、ガーゼマスクの効果は疑問が残るところです。

最近は、使い捨ての不織布マスクの性能が上がっていますので、そちらのほうがおすすめです。

 

また、介護などでおむつ交換をする方はマスクのほかに、手袋、エプロンも必須です。

いくらベテランの方のおむつ交換でも、目に見えない尿や便が付着していることが多くあります。

 

まとめ

少し難しい話が多かったですが、本日覚えてほしいことは「手洗いはとても重要」これだけです。

微生物は目に見えないので、手洗いの効果を疑いたくなる気持ちはすごくわかりますが、医療機関においても一番重要な位置づけをされている手洗いをぜひ皆さんにも取り組んでいただきたいと思います。

 

ご意見やご質問のコメントお待ちしております。

 

次回は感染症②でインフルエンザのお話をいたします。 

それではまた次回の記事でお会いしましょう。