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高齢者の皮膚トラブル1 ~基礎編~

こんにちは、こすけです。

 

本日からは皮膚トラブルのお話をしていきたいと思います。

主に高齢者に着目した皮膚トラブルのお話ですが、基本の部分は老若男女問わず同じなので、若い方もご参考いただければと思います。

目次

 

皮膚とは

皆さんご存じだと思いますが、皮膚とは人間を覆っている臓器の名称です。

本題に入る前に、まずは皮膚の構造や役割を皆さんに知っていただきたいと思います。

 

皮膚の構造

まずは下の図をご覧ください。

 

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皮膚の構造とターンオーバー

このように皮膚は5層の構造になっています。

皮膚は、外界からの微生物や刺激などの攻撃から守るバリア機能や水分を保持する保湿機能など様々な役割を持つ臓器です。

 

基底層で作られた皮膚は、最終的に角質層で剥がれ落ちます。この流れのことをターンオーバーといいます。

 

ターンオーバー

前述のとおり、基底層で作られた皮膚が角質層で剥がれ落ちるまでの流れのことであり、上の図では右側に表した矢印がターンオーバーになります。

 

健常な人は約30日の周期でターンオーバーが行われており、ターンオーバーよって皮膚は活性化します。

しかし、高齢を筆頭に、栄養不足や長く続く不潔状態、病気や薬などの理由で代謝が低下しているとターンオーバーにかかる日数は100日以上に伸びてしまうこともあります。

ターンオーバーにかかる日数が伸びていくと様々な皮膚トラブルの原因となります。

 

高齢者に起こりやすい肌トラブル

乾燥

高齢者は、水分や油分の不足が原因で温度や湿度の影響を受けやすく、皮膚の乾燥が起こりやすくなります。

乾燥すると皮膚のバリア機能が失われ、他の肌トラブルの原因にもなってしまいます。

 

あせも

寝たきりの方などに多いですが、汗をたくさんかくまたは、汗が発散しにくい状況が続くことにより発疹やかゆみなどの症状が出ます。

 

おむつかぶれ

おむつの中は常に湿度がとても高くかぶれやすい状態です。

さらに、排尿や排便をした後に放置される時間が長くなると、尿や便はアルカリ性になっていく性質があります。

人間の皮膚は弱酸性ですので、アルカリ性のものが触れ続ける環境は皮膚にとって強すぎる刺激となります。

 

床ずれ(褥瘡)

寝たきりの方をなどに多い症状ですが、長時間同じ姿勢で過ごすことにより、体重がかかる部位の血流が悪くなってしまい起こる皮膚トラブルです。

ひどい状態になると皮膚や肉が壊死してしまい、骨が露出してしまうこともあります。

 

感染症

皮膚のバリア機能が失われると、水虫やカンジタなどの感染症にかかりやすくなってしまいます。

 

まとめ

本日は高齢者の皮膚トラブルを考えるということを課題に、皮膚についてのお話をさせていただきました。

次回は、皮膚トラブルが起こらないようにはどうしたらいいかという部分にあたる清潔ケアのお話をしたいと思います。

 

ご質問や感想などお待ちしております。

 

次回は皮膚トラブル②で対策の清潔ケアのお話をいたします。

それではまた次回の記事でお会いしましょう。